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代表取締役・高畑卓インタビュー「選挙におけるDXを果たすために」

21.01.27[採用]

イチニ株式会社では国内最大級の選挙メディア「選挙ドットコム」、YouTubeチャンネル「選挙ドットコムちゃんねる」の運営のほか、政治家と有権者をつなぐ様々な取り組み、行政・メディア向けサービスの展開を行っています。
今回はイチニ株式会社代表取締役の高畑卓に、昨年までの取り組み、そして2021年と今後のイチニ株式会社の挑戦について聞きました。

新型コロナウイルス感染症の影響で感じる社会の変化

私どもが取り組む事業の「大義がハッキリした」と感じています。

これまでも「将来的に(いつかは)選挙でネットが必須になる」と言われていましたが、遅々として進みませんでした。ネット選挙解禁(2013年)とは言われても、本気で取り組んでいる政治家は少数で、きちんと取り組もうという姿勢は足りていなかったと思います。コロナ禍によって、その「いつか」が「今」になりました。

コロナ禍とはいえ、選挙戦では確かに対面でのコミュニケーション―いわゆるドブ板選挙―の影響力は未だに大きくあるかもしれませんが、非接触によるコミュニケーション手段であるインターネットを使った活動へシフトしていかなくてはならないという潮流が形成されています。

そのためオンラインにおける選挙の指南役・牽引役でもある弊社の担うべき社会的な公器としての役割は大変重くなったと考えています。人材採用にあたってもどのような人が必要か、事業においてもどのように態勢を整えるべきか、なども我々の役割や目指す方向が鮮明になり、しっかりと軸ができたと思います。

現在は選挙におけるDXは我々が起こすのだ、我々がその最先端にいるのだ、というある意味での使命感も抱いています。

強力なパートナー企業と一緒にさらなる挑戦

昨年末にミンカブ・ジ・インフォノイド社と資本業務提携をしました。

選挙ドットコムは選挙情報のポータルサイトとして選挙や候補者に関する情報が集まっているというのが従来の姿でしたが、忙しい有権者が投票先を選ぶ行為をネットで解決する、という上では至らない点が多々あります。

この課題を解決するために、選挙ドットコムを進化させる上で、開発や技術をより高めていける、というのがこの資本業務提携の根底にある考えです。

誰が立候補しているかだけではなくその候補者がどのような考えを持っているのか、これまでにどのような発言をしてきたのか、候補者ひとりひとりを、よりわかりやすく有権者に伝える事ができるようにしたいと思っています。

誰に投票するのかを選択するための情報収集の手間を省き、自分自身の考えを整理する補助など、有効に活用いただけるようなサポートができます。その結果、有権者にとって質のよい投票ができるようになるのではないでしょうか。

普段から政治に高い関心を持っている方は残念ながらまだ一部だけです。

忙しい毎日を送っているなかで、選挙期間中に全ての立候補者の選挙運動を実際に見て判断する、というのは現実的に難しい側面があります。忙しい有権者の時間を圧縮する・手助けする役割を我々は担いたいと考えています。

私どもの取り組みを更に加速させていく上で必要なのは資金と技術です。その両方を備えているのがミンカブさんでした。ミンカブさん国内屈指の分析・コンテンツ自動生成可能なAIなど技術もありますし、何より我々の志に賛同していただけるパートナーで、資本業務提携としてベストマッチだったと思っています。

FacebookJapan社との提携及び取組みについて

Facebookは世界で最も使われているSNSですが、日本においてはInstagramも躍進しており、その両方で健全に政治利用されるように取り組まれています。

政治家にもっと積極的に、そして健全に活用してもらいたい、そう考えたFacebookさんから、日本の政治家向けのレクチャーやサポートを担うパートナーとしてご依頼をいただきました。この事業提携は2018年8月からで、既に数千名の全国の政治家をサポートしています。

昨年はこれまでの政治家向けのサポートだけではなく、有権者向けにもFacebookやInstagramを通じて政治との距離を縮める活動を行いました。「Facebook選挙Day」や「Instagramで政治家と話そう」といった試みを始めています。

我々としても非常に共感する面があり、そうした試みをコーディネートさせていただいたことには大きな価値のあることだと捉えています。Facebook Japan社側のプラットフォームとしての責任感と、我々の持つ日本の政治家・政党に関する知見・経験を接着剤に、一般社団法人NO YOUTH NO JAPANさんとの協力など、体制が整ってきましたので、今年は更なる成果が出せるよう動いていきます。

大型選挙が多く、チャレンジの姿勢を続ける

2021年からは「選挙3ヵ年」の初年と考えています。

2021年は10月の任期満了までに衆議院選挙が行われますし、県知事選挙も数多く続き、夏には東京都議会議員選挙が行われます。

2022年には参議院選挙、2023年には統一地方選挙……と大きな選挙が毎年行われます。

今年取り組んだものが、22年の参院選、23年の統一地方選の日常になっていくとも言えます。

新たに成長の階段を上がり、そして次の年以降は更に大きく成長していく企業となる、その契機の一年になると考えています。

今後を見据えた成長基盤を作るのは2021年だ!と、明確になった使命の下、挑戦を続けていきます。

そのためには、政治家の情報発信をサポートするプロダクトである「ボネクタ」をより強化していく必要があります。もっと効果的にご活用いただけるようなサポート体制を整えるために、社内体制の強化を現在進行系で行っています。

また、政治家の資金集めの手助けとなる、「ネット献金」をもっと広めていくためのマーケティングにも力を入れてまいります。

新たなサービスも開発しており、政治家のデジタル活用を更に支援できるようになりますし、有権者の方へは、もっと政治との距離を縮めるきっかけとなる情報をお届けできるよう、メディアやYouTubeも更に活用したいと思います。

一緒に成長できる仲間へ

弊社はこれまでは「世にも珍しい選挙を扱うIT企業」という評価でしたが、これからの我々は「社会的意義のある、選挙・政治の基盤となる企業」になっていく必要があると思っています。

世の中には課題が山積していますが、新しい時代の選挙・政治参加のスタイルを作るのは政治家であり、政治家を選ぶ有権者です。我々が担うべくはイチニ株式会社の企業理念である「日本をよくする人を前に」が示すようにそうした方々を支える役目です。

これまでは政治・選挙の世界でビジネスを行っていくことに対して「本当にうまくいくのか」という疑問もどこか抱きつつ歩みを進めてきましたが、今我々の使命は明確で事業の成長曲線もハッキリ描けています。

今、弊社にジョインしてくれる人にとっては、意義深いチャレンジによる成長、日々の変化にあふれた刺激がある環境ではないかと思っています。

挑戦したい、社会に意義のあることをしたい、楽しんで働きたい、という方にとってはやりがいに満ちた場です。ぜひ我こそは、という方に加わっていただけることを心より楽しみにしております。

イチニ株式会社では一緒に働く仲間を募集しています

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